教養としての芸術
私が4歳になってすぐのこと、母は私を幼稚園のすぐそばのヤマハ音楽教室の幼児科に通わせました。
将来、ピアニスト、ピアノ講師にするなど一切考えていません。
ただ、お友達と楽しく歌ったり、タンバリンができたら良いな~くらいの気持ちで。
その後、個人レッスンになり、中学、高校へ行ってからも、メキメキ?腕を上げていくと、母は少々困りながら言いました。
「いつまで続けるの?うちは音大なんて行けないからね」と。
ピアノは、両手で違う動きをすることで脳が鍛えられます。
またレッスンを続けるうちに、目標設定、計画性、集中力、継続力、思考力、表現力、創造力などが身につくと思われるため、ピアノを通して、たくさんの可能性が広がると言えます。
私にとってその可能性が、ピアノの先生になることだったのです。
↑指導の参考にさせていただいている、かすみピアノスクールの石黒加須美先生の著書。何度かセミナーも受講させていただきましたが、「娘二人にはピアノを教えていたが、最高の趣味にさせたかった。音大には入れるつもりはなかった。」なんて仰っていました。
※しかし、娘さんも全国で指導者セミナーを開催するような素晴らしい先生です。
石黒先生は、入会時に「芸術(音楽)を教養として身につけて、心の栄養として豊かな人生を歩んでほしいと思いませんか?」と親御さんにお話するそうです。
私の母も、単純に教養として身につけてほしいと願っただけなんでしょう。
仕事にするまでは想定外だった?
でも、私の人生はとても豊かです。
可能性を与えてもらえたこと、母には感謝しています。