リトルピアニストを育てましょう〜茨城県のピアノの先生のブログ〜

全日本ピアノ指導者協会会員 バスティン研究会会員 ヤマハピアノスタディ認定講師(13級~11級グレード試験官)

アンサンブルから学ぶこと

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先日、ピティナピアノステップにチェロとデュオで出演しました。

 

ヴァイオリンまたはチェロとのアンサンブル。

本当は生徒に出てもらいたかったのですが、ピアノのソロや連弾の経験しかない小さな生徒たちは、親御さんが心配してしまい、また高学年の生徒たちも恥ずかしい気持ちや失敗を恐れる気持ちもあるようで、エントリーなし💧

 

こうなったら、私の姿をみて、やってみたい!!を引き出さなければ。

 

それで、生徒向けのプロモーション動画を兼ねての選曲でしたが、多喜靖美先生監修のオブリガートの美しさと言ったら、大人も十分に楽しめる楽譜でした。

 

はじめの一歩(東音企画)←画像の楽譜

※数巻シリーズがあります。

 

今回演奏したのは、名曲編の「秋のスケッチ/ギロック」です。

 

ギロック 叙情小曲集の中の一曲ですが、切ない秋の情景が浮かぶ、もの悲しいメロディで、個人的には昭和の歌謡曲?のイメージがあります。

ふれあい (悲しみに出会うたび〜 あの人を思い出す〜 の曲)とコード進行が似ています。

 

 

個人練習は、チェロのパートを電子ピアノの録音機能を使って合わせていましたが、生のチェロの音色はやっぱり違う✨

あたたかみのある落ち着いた音で、ピアノのメロディを支えてくれます。

 

前夜リハの都合がつかず、数回レッスン室で合わせただけの、ぶっつけ本番だったので、響きのバランスが心配でしたが、講評では、良いバランスでした、流れが良かった、呼吸が合っていて良かった、等のメッセージがいただけたので、ひと安心。

 

普段も自分の音を聴くように指導しますが、アンサンブルによって、バランス、相手の音を聴くこと、フレーズの歌い方、流れ、呼吸、テンポ感などを、より意識します。

 

先生と連弾なら発表会に出るけど、ソロは嫌だ!と頑なに言う生徒がいます。

理由は

「ソロは大変。連弾はラク」

 

それは違います!!

(確かに安心感はあるかもしれません。

特に小さい生徒さんの場合はですね。)

 

ソロでミスするのは自分一人の責任ですが、連弾や他の楽器とのアンサンブル、伴奏って、ミスするわけにいかないので、一人より大変ですよ!!

 

先生と生徒の連弾の場合は、先生がカバーしてしまいますが、もし、学校の合唱の伴奏、ピアノが止まってしまったり、流れをミスしてしまったりしたら、どうなりますか??

 

スポーツの団体戦みたいなものではありません??

 

とにかく、

やっぱり、

結局、

 

コツコツ練習はしなければいけませんね笑

 

伴奏が上手な生徒はソロで弾かせてもやっぱり上手です。

指揮者を見ながら、他の楽器や歌い手の

音も聴きながら、自分もピアノを弾く余裕があるわけですから。

 

ソロ演奏の上達が期待できますから、ぜひアンサンブル体験をしてみましょう。